超個人的プロ野球観察日記

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金子千尋

金子 千尋（かねこ ちひろ、1983年11月8日 - ）は、オリックス・バファローズに所属するプロ野球選手（投手）。背番号は19。愛称は「ネコ」「ﾁﾋﾛﾀﾝ」「ちーちゃん」など。

目次 [非表示]
1 プレイスタイル
2 経歴
2.1 プロ入り前
2.2 プロ入り後
3 人物
4 詳細情報
4.1 年度別投手成績
4.2 タイトル・表彰
4.3 記録
4.4 背番号
5 関連項目
6 外部リンク


プレイスタイル [編集]
最速154km/hで先発完投した試合では9回にも150km/h前後を計測した速球に、先発転向後精度が向上した縦に大きく曲がるカーブ、カット・ファスト・ボール、スライダー、シュート、チェンジアップ、フォークボールと多彩な変化球を投げ分ける。

自身の投球スタイルについて「ブルペンで投げている時の方が力を入れて投げている。マウンドに上がると上手く打者を打ち取ってやろうという気持ちになる」と語っているが、奪三振数自体は多い。

投手としては比較的珍しい右投げ左打ちで、高校時代までは打撃練習にも意欲的に取り組み長野のイチロー（名前からチヒローとも）と呼ばれた打撃センスの評価は高く、2008年のセ・パ交流戦では通常投手の入る9番ではなく8番として出場したこともあった。

経歴 [編集]
プロ入り前 [編集]
新潟県三条市出身、小学4年時に長野市へ転居。長野商業高校では、2年春の第72回選抜高等学校野球大会に出場し、夏の長野大会では準優勝。3年夏には2回戦で7回参考ながらノーヒットノーランを達成したが、準決勝で12奪三振を記録しながら塚原青雲高校に敗れた。高校卒業後は社会人野球のトヨタ自動車に入社して3年目に抑えとして頭角を現し、都市対抗野球大会でも好投を見せた。

2004年のドラフト会議において自由枠でオリックスに入団。なお、自由枠での入団が決定的になった後に肘の故障が明らかになり、オリックスが獲得を撤回するという報道も流れた。実際はこのようなケースで撤回できるか確認しただけの模様だが、金子自身は報道を目にした時にプロは現在の実力が全てだと思い、プロ野球の厳しさを肌で感じたことがプロ入り後役に立っているという。

プロ入り後 [編集]
2005年は前述の故障の影響で一軍登板はなかったが、ウエスタン・リーグで防御率0点台の好成績を残した。

2006年は主に中継ぎで登板しプロ初勝利も挙げた。7月には先発も試されたがその後は再び中継ぎに落ち着き、9試合連続無失点救援も記録した。

2007年は前半戦は中継ぎとして活躍。8月18日の埼玉西武ライオンズ戦から先発投手に転向し、同日に先発初勝利を記録すると次の登板で初完封を記録した。その後も好投が続き、10月2日のシーズン最終登板を2度目の完封、先発転向後6連勝で締めくくった。シーズン後、コリンズ監督は「もう少し早く先発で使うべきだった。（今季）高得点をあげることができる数少ない選手の1人」と絶賛した。後半戦から先発投手として飛躍した要因の1つにカットボールの解禁が挙げられる。カットボールは元々社会人時代からの持ち球だったが、社会人在籍最終年の肘の故障によりプロ入り後は実戦での投球を控えていた。しかし同年のセ・パ交流戦頃に『肘にあまり不安を感じなくなったこと』、『気温が暖かくなってきたこと』などを理由に解禁した。これによりリリーフとしては開幕からの不振を脱し、先発転向後はカットボールでカウントを整えたり少ない球数で打ち取る姿が度々見られた。同年、高校の同級生と結婚する。

2008年2月に第一子となる長男が誕生。シーズンでは開幕投手に指名され、7回1失点10奪三振で勝利投手になる。平野佳寿やトム・デイビーの故障離脱もあって先発ローテーションの軸と期待される。しかし、5月11日の西武戦では5回途中5失点で敗戦投手となった上に中村剛也に頭部死球を与えて危険球退場するなど、4月下旬から交流戦にかけては精彩を欠いた。交流戦途中からリリーフに回ったが、リーグ戦再開後に先発に復帰すると7月は4戦4勝で月間MVPを受賞。9月7日の西武戦では8回途中2失点で自身初の2桁勝利となる10勝目を挙げ、4点近い防御率ながら9年ぶりとなるチームのAクラス入りに貢献した。最終的には小松聖に次いでチーム2位の投球回数で初めて規定投球回に到達し、リーグ8位の奪三振数を記録。一方で、被安打と被本塁打は共にリーグ2位を記録。シーズン中の好不調の波が激しかった事も含め、課題も残した。

2009年は開幕から先発ローテーション入り。開幕直後はやや不調だったが徐々に調子を上げて5月5日の福岡ソフトバンクホークス戦で2年ぶりの完投勝利を記録し、6月にはチーム全体で4勝だったうちの3勝を挙げるなど安定した働きを続けた。同年のオールスターに監督推薦で初出場し、第2戦で3回無失点に抑えてベストピッチャー賞を受賞した。8月22日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦では2試合連続完封勝利で、星野伸之以来チーム12年ぶりとなる2年連続2桁勝利を達成した。9月からは加藤大輔の不調により、大石大二郎監督が春季キャンプ前に先発投手6人を集め「緊急時にリリーフに転向できる投手は？」と聞いた際に金子だけが挙手していた事と、リリーフ経験がある事から抑えに転向。シーズン初セーブを挙げた9月12日の西武戦ではチームの6連敗を止めるなどし、11勝8敗4セーブで共にリーグ5位の防御率2.57と165奪三振を記録、被安打と被本塁打は前年より減少した。

人物 [編集]
色白の肌と愛らしい顔立ちからルックス面でも人気がある。

2006年の宮古島キャンプではトレーニングを兼ねて訪れていたイチローと紅白戦で対戦し、初球にカーブを投げてリードした前田大輔にも責任はあるもののチームメイトの清原和博に「ストレートを放らんか」と怒られた。これについては後に自分の一番良い球で抑えてアピールしないといけないという持論を語っている。

登板する際に流れる登場曲がDJ OZMAの「超！」、「Spiderman」だった事もあり、ルックスとのギャップが球団関係者の間で話題となった。

かなりのお笑い好きで、球団の公式携帯サイトのブログや自身の公式ブログでその事を発表している。

詳細情報 [編集]
年度別投手成績 [編集]
年
度 球
団 登
板 先
発 完
投 完
封 無
四
球 勝
利 敗
戦 セ

ブ ホ

ル
ド 勝
率 打
者 投
球
回 被
安
打 被
本
塁
打 与
四
球 敬
遠 与
死
球 奪
三
振 暴
投 ボ

ク 失
点 自
責
点 防
御
率 W
H
I
P
2006 オリックス 21 1 0 0 0 1 1 0 1 .500 120 28.0 20 4 18 1 2 22 3 1 13 11 3.54 1.36
2007 36 7 2 2 0 6 2 1 2 .750 343 84.0 75 4 20 2 1 68 1 0 31 26 2.79 1.13
2008 29 25 0 0 0 10 9 0 0 .526 717 165.0 185 19 34 0 8 126 3 0 78 73 3.98 1.33
2009 32 21 5 2 1 11 8 4 0 .579 683 171.2 149 15 34 0 4 165 2 0 54 49 2.57 1.07
通算：4年 118 44 7 4 1 28 20 5 3 .586 1863 448.2 429 42 106 3 15 381 9 1 176 159 3.19 1.19

2009年度シーズン終了時
タイトル・表彰 [編集]
月間MVP：1回（2008年7月）
オールスターベストピッチャー賞:1回（2009年第2戦）
記録 [編集]
初登板：2006年4月12日、対西武ライオンズ3回戦（スカイマークスタジアム）、9回表に救援登板
初奪三振：同上、9回表に炭谷銀仁朗から
初先発：2006年7月1日、対西武ライオンズ9回戦（インボイスSEIBUドーム）、4回7失点で敗戦投手
初勝利：2006年8月9日、対西武ライオンズ14回戦（京セラドーム大阪）、8回表から救援登板・完了
初ホールド：2006年8月13日、対福岡ソフトバンクホークス14回戦（福岡Yahoo!Japanドーム）
初セーブ：2007年3月29日、対北海道日本ハムファイターズ3回戦（スカイマークスタジアム）
初先発勝利：2007年8月18日、対西武ライオンズ18回戦（グッドウィルドーム）、5回3失点
初完投勝利・初完封勝利：2007年8月26日、対東北楽天ゴールデンイーグルス20回戦（京セラドーム大阪）
シーズン開幕戦初先発・初勝利：2008年3月20日、対埼玉西武ライオンズ1回戦（西武ドーム）
背番号 [編集]
19（2005年 - ）
関連項目 [編集]
新潟県出身の人物一覧
オリックス・バファローズの選手一覧

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COM(0)TB(0)EDIT 2000.03.20

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